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2019

MQA CD を購入してみた

MQAハイレゾCDを聴いてみる


Universal Music Japanが昨年発売した往年の名盤(中には???な物も多いけどね)をハイレゾMQA CDとしてシリーズ化し発売しているが、これらのタイトルの中からアナログレコードを持ってはいるがまだCD版を購入していなかった物を幾つか入手してみることにした.


この手のCDを店舗で入手しようとすると渋谷のタワーレコードが一番入手の可能性が高いだろうという訳で、苦手な渋谷の街へ繰り出すことにした.何で渋谷に集まる連中はブラウン運動みたいな動き方しかしないのだろう?本当に渋谷は疲れる街だ.


渋谷のタワーレコードでは、6FのJAZZ系のフロアにハイレゾ関連のCDコーナーがあり、JAZZ系のMQAハイレゾタイトルは簡単に見つかったが、5Fのロック系のフロアでは、アーティスト名順に並んでいる一般的な棚の中に普通のCDタイトルと一緒に置かれているので、お目当てのMQA CDを見つけるのは一苦労だ.


今回は手持ちのアナログレコードとの比較をしてみたかったので、とりあえずロック系のタイトルの中から次のタイトルを入手することにした.


 ・Stevie Wonder, “Songs In The Key of Life
 ・Steely Dan, “Pretzel Logic
 ・Steely Dan, “The Royal Scam
 ・Steely Dan, “Aja
 ・Roxy Music, “Avalon
 ・Bryan Ferry, “Boys and Girls

これらのタイトルの内、今回はStevie Wonderの”Songs In The Key of Life” とBryan Ferryの”Boys and Girls”の2タイトルが入手できた.このシリーズの中で一番入手したかったのは、Roxy Musicんの”Avalon”だったのだが、タワーレコード渋谷店では見つからなかった.


“Avalon” はリリース当時のアナログ盤を今でも大事に聞いている愛聴盤だ.その後国内盤のCD版(東芝EMI:32VD-1051)も追加購入しているが、曲順が入れ替わっているとんでもない物だ.それ以来、二度と国内レコード会社が販売するCDやレコードは買わないことにしている.品質はともかく、再販制度で値段が高い事とくだらない解説など要らないのに、相変わらず色々な物をくっつけて販売したがる鬱陶しい連中だ.


それにしても、昔の国内のレコード会社の洋楽の日本語タイトルの付け方は笑えるくらい悲惨(口に出して言うのが恥ずかしくなるようなものばかり)だったが、流石に今は原題をそのまま付けるのが普通になっているのがせめてもの救いだろうか.


肝心の”Boys and Girls”や”Songs In The Key of Life”の音質はアナログレコードで聞いていた当時の雰囲気が再現されるような感じのCDとしては心地良いものだ.”Boys and Girls”はBob Clearmountainサウンドを惜しみなく再現していると言って良いだろう.80年代前半から中盤に掛けてのBob Clearmountainが手がけた秀作アルバムは数多いが、”Avalon” はその代表的なものだろう.


“Songs In The Key of Life”の方は、ある意味70年代の神がかり的なStevie Wonderを象徴するような作品で、当時Stevieが愛用していたYAMAHAのポリフォニックシンセサイザー GX-1 の音色が鮮明に伝わってくる.GX-1の音色そのものは今聴けば如何にも70年代中盤のアナログシンセの安っぽい音なのだが、”Songs In The Key of Life”のアルバム(勿論LPレコード)を初めて聴いたときの感動が蘇ってくる思いだ.


80年代前半はアナログレコーディングの最盛期と同時に終焉の時でもあったのだが、当時の録音技術は今のようなデジタル処理に頼らない分、音録りやマスター制作でのレコーディングエンジニアやプロデューサの力量が問われていた筈だ.勿論アーティストの力量は言うまでもないだろう.


昔のようなアナログ時代の音楽制作には戻れないだろうが、アナログレーコードを再び聞くようになって感じることは、アルバム(LPレコード)というメディアがアルバムを制作するサイドとリスナーにとっても、一番合っているような気がする.


音楽制作がアナログからデジタルへ移行するとともに、段々勢いが薄れてきたと感じるのは私だけだろうか.単なる懐古趣味と言われればそれはそうなのだが...


MQA CD
アナログレコードと一緒に記念撮影

Bonus Disc

当時としては珍しかった 33 1/3[RPM]の7インチ版がボーナスディスクとして付いていた

High Quality CD Medium
CDメディアも高品質なUHQ CD素材となっている


MQA CD のリッピングは、定番の dBpoweramp Music Converter を用いて行った.MQA CDと言ってもデータフォーマットそのものは普通のMusic CD規格なので、いつもと同じ様に AIFF/FLAC/WAVEなどのロスレス形式でアウトプットすれば良い.


Audirvana 3.2では、リッピングされたデータファイルをMQAデータして認識させるには、そのファイル名に、”.mqa” というキーワードが必要で、拡張子 “aiff/aif”, “flac/fla”, “wav” の手前に、”.mqa”というキーワードを付けないときちんと認識してくれなかった.今回はAIFF形式でリッピングし、ファイル名を “Sensation.mqa.aiff” という風に付けている.



Ripping
AIFF形式でリッピングしてみる

File Naming Rules
Audirvanaではリッピングしたファイルの名前に”.mqa”というキーワードが必要

Play With Audirvana3
Audirvana 3.2でMQA音源を再生している様子

MQAのデコードはAudirvana 3.2のソフトウェアMQAデコーディングだけなので、24bit/88.2KHz でしか再生できないのが残念だが、先日の MQA CD Samplerでのギンギラギンのどぎつい音作りとは違って、今回の本番MQA CDでは素直な音作りがなされているようだ.


まだ、ちゃんとしたハードウェアMQAデコーダが手許にないので、MQA方式のハイレゾ音源再生の可能性について言及することは控えるが、デジタル配信方式の高音質化としては非常に優れているのではないかと思う.只、MQA CDは中途半端で値段も高くメディアとしてのメリットは殆ど無いので、今後も普及することはないだろう.


MQA CDの音質をアナログレコードと較べること自体意味が無いと考えているが、今回のアナログオリジナルマスターテープからの DSD → PCM(24bit/352KHz)変換では、当時のアナログレコードの雰囲気に近づいてはいるが、個人的には音質面でのアナログレコードの代わりにはならないだろう.尤も、今までのCDクオリティーの音源に較べれば遙かに高音質なのは間違いないので、高音質デジタルライブラリ用途としてはとても有効なソリューションだろう.


録音スタジオに16bit/48KHzのPCMレコーダが導入され始めたのが1980年代の前半ぐらいだったので、それまでのマスターはすべてアナログテープだったので、今回のようなハイレゾ化は意味があるが、1980年代中頃からの最初からデジタル録音されたマスターしかないアルバムは救いようがない.世の中には全く意味の無い劣悪な自称ハイレゾ音源がたくさん出まわっているので注意しないといけない.


音楽制作サイドも機器メーカも含めてハイレゾ音源の在り方をもう一度きちんと見直す必要があるだろう.

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