Humpback Whale, MA


Date/Time: 2006:08:02 14:06:59
Camera: Panasonic
Model: NV-GS250
Exporsure Time: 1/750
FNumber: 4.0
Aperture Value: 4.0
Focal Length: 0.0

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2008

Mac mini に3.5inch HD を接続する

Mac mini にeSATA 対応HDを接続する


Mac mini (Intel) をメディアサーバとして用いるとき、一番ネックになるのは内蔵ハードディスクの容量ではないかと思います.Mac miniは2.5 inch のハードディスクしか搭載できないため、自分で内蔵ハードディスクを容量の大きな物に交換したとしても、現状では 250GB 程度しか扱えません.近いうちに 320〜400GB クラスの製品も市場に出てきそうですが、3.5 inch に較べるとまだ容量、アクセススピード、コストパフォーマンスという点で太刀打ちできません.


USBか IEEE1394 の外付けHDをつなぐという方法もありますが、アクセススピードや信頼性という面からファイルサーバのボリュームとして使用するのは不安があります.そこで、今回は Mac mini に eSATA 接続の3.5 inch 大容量HD をつなぐためのちょっとした小物を紹介します.

今回はSATAケーブルを引き回す関係で、外側のケースを外してしまったため見てくれは悪くなってしまいましたが、ケースを被せた状態で上手くSATAケーブルを引き出す事ができれば、見た目を損なうことなく高速・大容量化できるのではないかと思います.


Intel版のMac mini で使われている2.5 inch HD はSerial ATA タイプで、マザーボードからライザ基板を介してSATAドライブが接続され、ドライブのコネクタを直接ライザ基板側のコネクタに差し込むようになっています.このライザ基板のコネクタにSATAケーブルをつなぎ、SATAドライブを接続すれば良いのですが、問題はライザ基板側のコネクタの形状がメスになっているため、市販の(メスーメス)SATAケーブルが使えないということです.

SATA延長ケーブルを使えば上手く接続することができますが、最長でも30cmの物しか入手できませんでした.また、この延長ケーブルのコネクタは普通の7ピンタイプのコネクタなので、ライザ基板側のコネクタにしっかりと固定することができません.


秋葉原や近所の大型家電販売店でSATAケーブルを物色してみましたが、SATAドライブ側のコネクタと同じ形状(信号7ピン+電源15ピン)を持つケーブルはなかなか見つかりませんでした.

通常のSATAケーブルには適当なものがありませんでしたが、『内蔵SATA外付化キット(株式会社ミヨシ)』という製品のパーツがオスの複合コネクタ(信号7ピン+電源15ピン)になっていました.この製品はマザーボードの SATA コネクタからバックパネルまでSATA信号を引き出すための物で、バックパネル側のコネクタがSATAのオスコネクタになっていて、同時に電源コネクタも併設されています.コネクタをバックパネルにネジ止めする部分の出っ張りを取り去れば、2.5inch SATA HD のコネクタの形状とピッタリ同じです.この部品を使えばライザ基板側のコネクタにジャストフィットできます.

尚、このライザ基板のSATAコネクタの電源ラインには +5V の単一電源しか供給されていませんので、+5V, +12V の電源が必要な 3.5 inch ドライブに電源を供給することはできません.3.5 inch ドライブの場合は別電源が必要です.外付けの 3.5inch eSATA HDドライブ(電源内蔵型)であれば問題ないでしょう.


この特殊なケーブルを使うことでSATA信号を外部に引き出すことができるようになりましたが、このケーブルの先のコネクタはメスで、市販の SATA – eSATA 変換ケーブルは直接つなぐことができません.仕方ないのでSATA延長ケーブルとeSATAケーブルの両方をちょん切って、お互いの信号線を無理矢理半田で接続することにしました.接合部分の強度を保つため、ユニーバーサル基板を介して信号線同士をつなぎました.

SATAケーブルの信号は #1,4,7 ピンがGND で、#2,3 と #5,6 がTX/RX の信号線になっています.材質の異なるケーブルを半田付けで接続するのは、電気信号の伝送を行う上では決して好ましくはないのですが、今のところ特に問題は起きていません.尚、SATAの規格ではケーブルの長さは 1m以内という制約が設けられていますので、長距離の伝送には向いていません.間に余計な半田付けが入っているため、通常のSATA規格の条件よりも信号の伝送条件は悪化している筈です.できる限り SATAケーブルの全長は短くして下さい.

eSATA 接続ですので、Mac 側からはあくまでも内蔵HDとして認識されます.S.M.A.R.T. ステータスなどもきちんと認識されるので、ファイルサーバ用途として使う場合でも安心です.


  • Male Connector オスの複合SATAコネクタ

  • Connected ライザ基板側のコネクタに差し込む

  • SATA signal cable Mac mini から取り出されたSATA信号ケーブル

  • Drive Status Mac mini からは内蔵ドライブとして扱われている

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