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2009

鴫立沢:神奈川県大磯町

鴫立庵にて


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  こころなき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ   西行

この歌は西行法師が神奈川県大磯町の海岸付近で残した歌とされている.この歌を巡っては『今物語』に 四二 鴫立つ沢 として次の逸話が載っている.


 西行法師が、陸奥国のかたに修行しけるに、千載集選ばると聞きて、ゆかしさにわざと上りけるに、知れる人、行き合いけり.この集のことども尋ね聞き手、「我詠みたる、鴫立つ沢の秋の夕暮れといふ歌や入りたる」と尋ねけるに、「さもなし」と言ひければ、「さては上りて何にかはせん」とて、やがて帰りにけり.


西行は自分が自信を持っていた鴫立つ沢の歌が、藤原俊成が撰者となった『千載集』に採り入れられなかったので、都へ戻っても意味がないと思いそのまま陸奥へ戻ってしまったという.その後、俊成の息子である藤原定家が撰者となった新古今和歌集には、巻四秋歌上に鴫立つ沢の歌が採り入れられている.新古今和歌集巻四秋歌上には寂連、西行、定家の三人の歌が並んでおり、それらの歌の終わりが全て「秋の夕暮れ」で終わることから、一般に『三夕の歌』と呼ばれている.


西行関係の本を読んでいたらふと『鴫立つ沢』が見たくなり、1月中旬の穏やかな休日に鴫立つ沢があるという鴫立庵を訪ねてみることにした.


鴫立庵は東海道線の大磯駅から歩いて数分程の国道1号線沿いに建っていた.庵の廻りには小さな沢が流れており、庵の横を抜けて直ぐ側の海岸へ向かって流れていた.西行がこの沢を見て実際に鴫立沢の歌を詠んだのかどうかは検証する術もないが、江戸時代(寛文四年:1664)に小田原の崇雪という人物がこの地を探し出して鴫立沢の石碑を立て草庵を結んだという.


鴫立庵の中に入ると国道の騒音は殆ど気にならず、こじんまりとした庭園に無数の句碑が所狭しと立てられていた.園内には西行の木像が安置された円位堂、虎御前の木像を安置した法虎堂や観音堂など小さなお堂が幾つか配置されていた.


この日は三連休の中日ということもあり、私が居た30分程の間にも数組の拝観客が訪れていた.鴫立庵を後にして小さな沢が流れ込む直ぐ先の海岸へ向かった.現在では西湘バイパスが海岸を覆うように建ちそびえていて、とても鴫が飛び立つような海岸の光景ではないが、冬の午後の柔らかな日差しが心地良かった.


大磯には湘南平という周りの景色を一望できる絶好の高台があり、そこまで幾つかハイキングコースが有るということなので、湘南平まで山道を登って行くことにした.幾つかあるハイキングコースは何れも大磯の駅から2〜3km 程度の距離で、小一時間もあれば楽に上ることができる.


湘南平に着くと車で来た多くの家族連れで賑わっていた.ここは夜景の絶景スポットらしく夜9時30分まで展望台がオープンしているようだった.展望台からは湘南の海を一望でき、江ノ島や遠くの房総半島まで見渡せた.


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