八ヶ岳 赤岳頂上


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2009

大雪山系縦走 黒岳ー北鎮岳ー旭岳

大雪山系縦走 層雲峡温泉→黒岳→北鎮岳→旭岳→旭岳温泉  [9/25 2009]


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黒岳七合目〜黒岳〜黒岳石室〜北鎮岳〜中岳〜間宮岳〜旭岳〜姿見の池〜天女ヶ原湿原〜旭岳温泉


層雲峡温泉から黒岳石室へ


#01

黒岳ロープウェイ駅                                                         黒岳ロープウェイ駅

#02

層雲峡温泉 層雲峡温泉

#03

黒岳ロープウェイからの眺め 黒岳ロープウェイからの眺め

#04

黒岳リフトで7合目へ 黒岳リフトで7合目へ

#05

登山開始 登山開始

#06

猫岩付近の紅葉 猫岩付近の紅葉

#07

黒岳頂上 黒岳頂上

#08

黒岳石室が見えてきた 黒岳石室が見えてきた

#09

北海岳分岐 北海岳分岐

#10

黒岳石室 黒岳石室

#11

バイオトイレ                                             バイオトイレ

東北・北海道遠征の最終トレイルとして、層雲峡温泉側から黒岳、北鎮岳、中岳、間宮岳を経由して、北海道の最高峰旭岳を目指す縦走コースを歩いてきた.このコースは数ある大雪山系の縦走コースの中でも日帰りで歩くことが出来る大変人気のあるコースである.


朝6時過ぎ、宿泊先の層雲峡ユースホステルを後にして黒岳ロープウェイの麓の駅へ向かった.朝方はまだ前日の雨を引きずっていたような天気だったが、天候は急速に回復しそうな気配だった.層雲峡温泉は大きな温泉街で、周辺は切り立った断崖が続く絶景の観光スポットなのだが、まだ紅葉のピークには達していないようだった.


6:30 発のロープウェイに乗り、5合目の駅までわずか7分程で到着した.登山客は私の他に3名程しか居なかったが、一般観光客でロープウェイは結構混んでいた.ロープウェイを降り、200m程歩いて黒岳リフトに乗り継いだ.普段なら自分の足で登山道を歩いて登るのであるが、連日の利尻山登山の直後で疲労も溜まっていることや、帰りのバスの便の時間の関係もあるので、今回はリフトを使って一気に7合目まで楽をさせて貰うことにした.


リフトの終点にある7合目登山事務所で登山届けに記入し、軽く朝食を捕りながらゆっくりとウォーミングアップを始める.さすがに7合目の気温は低く、側にあった寒暖計の目盛りは3℃前後だった.レインウェアを着込んで、7:25頃黒岳山頂へ向かった. 


黒岳への登山道はとても良く整備されていて、歩き易い快適な道だった.残念ながら黒岳登山道の周辺の紅葉はくすんだどす黒い色で、紅葉のピークは完全に過ぎているようだった.今年は7月の天候不順や9月の上旬の初雪でかなり雪が積もったことなどが重なり、紅葉の鮮やかさは今イチのようだ猫岩を過ぎると、程なく標高1,984mの黒岳頂上に着いた.周辺はまだガスって居て周囲の展望はあまり開けていなかった.


黒岳石室までは緩やかな下りが続き、あたり一帯は丘陵地帯のような緩やかな斜面が広がっていた.夏山シーズンであればこの辺一帯はあたり一面高山植物が咲き乱れるお花畑が続くと言う.黒岳石室で暫し休憩を取り、最新鋭の立派なバイオトイレを使わせて貰った.利尻島の宿で一緒になった旭川の建設会社の方(このバイオトイレを設計・施工した会社だそうです)から聞いた話では、このバイオトイレもまだ問題を抱えていて、トイレの利用者の数が多すぎて微生物による処理が間に合わないのだそうだ.仕方がないので排泄物をヘリコプターで下まで下ろして処理をしなくてはならないと言う.そう言えば富士山の山小屋も現在は全てバイオトイレになっていると言うが、登山客の数で言うと大雪山の比ではないと思うのだが、本当に富士山のトイレは処理しきれているのだろうか.


黒岳石室→御鉢平展望台→北鎮岳→中岳→間宮岳


#01

お花畑 お花畑

#02

雲ノ平 雲ノ平

#03

御鉢平展望台 御鉢平展望台

#04

黒岳方面 黒岳方面

#05

北鎮岳へ 北鎮岳へ

#06

北鎮岳分岐 北鎮岳分岐

#07

北鎮岳頂上 北鎮岳頂上

#08

裾合平方面 裾合平方面

#09

中岳、旭岳方面 中岳、旭岳方面

#10

御鉢平、白雲岳方面 御鉢平、白雲岳方面

#11

黒岳方面 黒岳方面

#12

中岳 中岳

#13

中岳 中岳

#14

間宮岳 間宮岳

#15

間宮岳分岐 間宮岳分岐

黒岳石室から御鉢平展望台までは緩やかな心地良いコースが続く.天候も次第に青空が広がってきて周囲の山々が顔を覗かせている.本州の山々では考えられないような雄大なスケールに圧倒される.新潟から来ていた50〜60代くらいのご夫婦と色々と話をしながらのんびりと天上の楽園を楽しくお散歩した.


御鉢平展望台からは、御鉢平と呼ばれる巨大なカルデラを一望できる.これまでのお花畑の長閑な世界とは違ってこちらは有毒ガスが噴出する死の世界である.展望台から北海道第2位の北鎮岳(標高2,244m)へは登りが続く.北鎮岳分岐から北鎮岳頂上へは15分くらいで到達できるので、天気が良い場合は是非登頂してみることをお薦めする.北鎮岳頂上からは黒岳や御鉢平の対岸の北海岳や白雲岳などを一望できる.


中岳、間宮岳と緩やかな稜線の上を進む.途中に中岳分岐があり、中岳温泉、裾合平を経由してロープウェイ駅のある姿見方面へバイパスすることができる.天候が優れない場合や、旭岳に登らない場合はこちらのコースの方が緩やかな下り道で高山植物なども楽しめそうだ.


間宮岳は山というよりは台地と言った方が良いだろう.標識のポストがなければ頂上がどこなのか全くわからない.間宮岳分岐で一休みしていると旭岳から降りてきた5〜6人の登山グループがやってきた.このグループは間宮岳から中岳分岐を経由して、裾合平、姿見駅へと向かうようだ.旭岳をピストンするよりはこのコースの方が断然楽しそうだ.


間宮岳分岐→旭岳→姿見の池→天女が原湿原→旭岳温泉


#01

間宮岳分岐から旭岳 間宮岳分岐から旭岳

#02

白雲岳方面 白雲岳方面

#03

旭岳東斜面の上り 旭岳東斜面の上り

#04

雪渓 雪渓

#05

旭岳頂上 旭岳頂上

#06

眼下には姿見の池 眼下には姿見の池

#07

裾合平方面 裾合平方面

#08

後旭岳、白雲岳 後旭岳、白雲岳

#09

間宮岳、御鉢平 間宮岳、御鉢平

#10

比布岳 比布岳

#11

ニセ金庫岩 ニセ金庫岩

#12

旭岳頂上を振り返る 旭岳頂上を振り返る

#13

旭岳西側斜面 旭岳西側斜面

#14

姿見の池 姿見の池

#15

姿見の池と旭岳 姿見の池と旭岳

#16

夫婦池 夫婦池

#17

ヒグマの出没地帯へ ヒグマの出没地帯へ

#18

静かな登山道 静かな登山道

#19

色付き始め 色付き始め

#20

天女が原湿原 天女が原湿原

#21

登山道入り口 登山道入り口

#22

大雪山白樺ユースホステル 大雪山白樺ユースホステル

#23

旭岳ビジターセンター 旭岳ビジターセンター

#24

旭岳ロープウェイ 旭岳ロープウェイ

間宮岳分岐から正面に旭岳、後旭岳が見えるのだが、想像していたより山容が穏やかなので些か拍子抜けしたというのが実感である.旭岳の頂上付近にごま粒のような人の影が見える.ここからは一旦下ってから再び急な斜面を登って行かなければならない.あまりにも長い急な斜面に思わずため息を付いてしまった.


植物の全く生えていない黒い溶岩礫の急な斜面をずり落ちそうになりながら登って行く.さすがにこの急斜面は辛かった.途中何度も休憩を入れなければとても息が続かない.先を見ると絶望的になるので、なるべく頂上を見ないようにしながら、一歩一歩登って行った.やがて人の声が近くなりようやく頂上に近付いたことを知る.頂上には10数人くらい居ただろうか.殆どは旭岳温泉側から登ってきた人達なのだろう.


頂上からの眺めは素晴らしく360度見渡すことができる.地図を片手に広大な大雪山系の山々を眺めてみるが、あまりにも広大すぎてどの山がどの山なのか良く分からない.旭岳温泉側を見下ろすと姿見の池やロープウェイ駅などを確認することができたが、赤茶けた火山礫の急峻なえぐれた山肌はとても同じ山だとは思えなかった.


30分程頂上で休憩した後、午後1時過ぎに旭岳温泉方面へ向けて下山を開始する.火山礫の滑り易い急斜面に何度も足を取られ尻餅を付きそうになる.火山礫の斜面は本当に疲れる.途中で頂上を振り返るとまるでグランドキャニオンのような山肌だ.登ってきた東側斜面と表側に相当する西側斜面の容姿の違いに驚かされる.まるで別な山のようだ.眼下に見える姿見の池の上方では黙々と白い噴煙が盛んに吹き出しており、この山が火山であることを実感させられる.


姿見の池まではロープウェイ駅から気軽に歩いて行けるせいか、一般の観光客で賑やかだった.姿見の池越しに眺める旭岳の姿はとても絵になる光景だった.ありきたりの構図だが姿見の池に映る旭岳を写真に納めてみた.姿見の池からロープウェイの駅までは観光客が多くて何となく居心地が悪かったが、周辺の夫婦池などをぐるっと廻ってみた.ボランティアの腕章を付けた人達が観光客相手に動植物などの説明をしていた.姿見の池付近はちょうど紅葉が見頃のようだった.


ロープウェイで旭岳温泉まで降りる予定だったが、まだ十分時間がありそうだったので、観光客で溢れそうなロープウェイは止めて、登山道をのんびり下りることにした.ボランティアのお兄さんに登山道の様子を聞いたところ、何度か熊が出没しているので細心の注意を払って歩くように忠告を受けた.持参してきた熊除けの鈴をザックに括り付け登山道に入った.


さすがにこの登山道を歩く人は殆ど居ないようで、独り静かに歩くことができた.熊さんに出会う不安と期待?が入り交じったとても面白い散歩だった.湿原の中は木道が敷かれており歩きやすかったが、時期的に遅すぎたのか湿原の草花は殆ど枯れていた.


ロープウェイの麓駅の下に、旭岳ビジターセンターがあり無料の休憩所が設けられていた.周辺の地図や動植物に関する詳しい展示や資料を入手できるので是非とも立ち寄ると良いでしょう.ビジターセンターで日帰りの温泉施設を尋ねたところ、大雪山白樺ユースホステルを紹介してくれた.500円で入浴可能ということなので早速行ってみた.大雪山白樺ユースホステルは最近建て替えたばかりのロッジ風の立派なユースホステルで、ちょっとしたリゾート気分を味わえる快適なユースホステルだった.

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