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2009
東海自然歩道 その1(高尾山→鼠坂)
東海自然歩道(東京・神奈川)高尾山口→鼠坂(相模湖ピクニックランド) [10/31 2009]
高尾山口駅→表参道(1号路)→薬王院→高尾山頂上→もみじ台→城山→弁天橋→嵐山→鼠坂
東海自然歩道の全コース完歩を目指して、東側の拠点である高尾山口から歩き始めることにした.先ずは足慣らしということで、相模湖かその先のピクニックランド辺りまで歩いてみることにした.京王線の高尾山口駅に降り立つと、駅前は人でごった返していた.電車が到着する度にどっと人が吐き出されてくる.
週末の土曜日で天気も良く絶好のハイキング日和ということもあり、子供からお年寄りまで実にバラエティーに富んでいた.丹沢周辺などの山々では60代前後のシニア世代が圧倒的に多いのだが、高尾山は完全な観光地と化してしまったのだろう.ここのところの高尾山人気で人出が多いのはある程度予想していたがここまで酷いとは思っても居なかった.まるで原宿の竹下通りに居るような感じだ.年末年始の初詣状態とでも言ったら良いかもしれない.
高尾山頂上へのルートは幾つかあり、できればなるべく人の歩かないルートを選びたかったが、東海自然歩道のルートが表参道ルート(1号ルート)なので、ここはじっと我慢して人の多い表参道を行くことにする.東海自然歩道の起点の標識を確認して舗装された堅い道を登って行った.本当はゆっくり自然を楽しみながら登りたかったが、とてもそんな雰囲気ではない.
展望台付近からは八王子の街や遠く新宿方面などが見渡せたが、あいにく靄っていて視界はあまり良くなかった.薬王院では僧侶達がホラ貝を吹きならしながら行列して渡り歩いていた.このお寺は744年に行基によって開山されたということなので、今でも修験の山としての側面を持ち合わせているようだ.
標高599mの頂上に着くと、そこもまた人で溢れかえっていた.まともに座る場所もないので休憩も取らずにそのまま城山方面へ向かった.流石に城山方面への道はハイカーしか居ないので、少しはゆったり歩くことができた.紅葉シーズンには登山道周辺の紅葉が真っ赤に色付くらしいが、まだ時期が早すぎるのか殆ど紅葉は見られなかった.
城山までのコースは比較的なだらかな尾根沿いの道が続き、一丁平という展望台からは富士山や大山などが見渡せる筈だったが、靄で遠くの山は全く見えなかった.これからは冬場で空気が澄んでくるので、雄大な富士山を眺めることができるだろう.
無線のパラボラアンテナ施設が目立つ城山の頂上にはお茶屋さんがあり、多くのハイカーで賑わっていた.こちらの方は高尾山よりも幾らか紅葉が色付いていた.頂上から相模湖方面へ向けて一気に急な斜面を下りて行った.山を下りると千木良という所に出た.ここから一旦渓谷の谷間まで下りて行き、相模川に掛かる弁天橋を渡り、再び谷を登ることになる.津久井養護学校の脇を通り過ぎ、相模湖駅方面へ向かって車道を歩いていると、道路の左手に嵐山方面へ向かう登山道が付いていた.夕暮れまでにはまだ時間があったので、相模湖駅には向かわずに、そのまま東海自然歩道のコースである嵐山を超えて相模湖ピクニックランドまで行くことにした.
標高405m程の嵐山の頂上へは20分程で着いた.ここからの相模湖の眺めは神奈川の景勝50撰に選ばれているようだが、期待したほどではなかった.相模湖ピクニックランドのある鼠(ねん)坂までは、単調な下りではなくアップダウンの繰り返しであった.途中に竹林の美しい所があり、京都の嵐山を少し思わせるような感じだった.嵐山という地名は京都の嵐山に因んだものだろうか.
ピクニックランド(現在はプレジャーフォレストという名前に変わっている)からは、相模湖駅方面と三ヶ木(みかげ)方面へ神奈中バスが走っている.本数は1時間に2〜3本あるのだが、あいにく土日のこの時間帯は三ヶ木方面は1本しかなかった.相模湖駅まで行って中央線で八王子方面へ出ることも出来るのだが、今回は次回(といっても翌日なのだが)ピクニックランドから継続する事を考えて、バスでピクニックランドから三ヶ木へ出て、そこで橋本駅北口行きバスに乗り換えることにした.
バスを乗り継いだ関係もあり、ピクニックランドから橋本駅北口まで1時間15分くらい掛かってしまった.バスの運賃は 合計で650円だった.時間と運賃を考えるとJRの電車の方が良いかも知れない.
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