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2012
愛鷹連峰
富士山を眺めに愛鷹連峰・越前岳へ
天気予報では今日は午後から雲が多くなるような事を言っていたが、朝方は昨日よりも雲が少なく午前中は天気が良さそうなので富士山を眺めに愛鷹連峰を登ってみることにした.須山口登山道が愛鷹山の麓を通っているので愛鷹山の近辺は何度も訪れていたが、まだ愛鷹山そのものには登ったことがなかった.
御殿場駅から9:10AM発のグリンパ行きのバスに乗り愛鷹登山口で降りた.私の他に男性の二人連れが降りただけだったので登山客が少ないのかと思ったら、登山口にある駐車場には既に30〜40台くらいの車で一杯だった.
最初は植林された杉林の中を抜けて行くが、枯れた沢沿いの道に入るとブナなどの広葉樹地帯になった.尾根に出る手前に愛鷹山荘という無人の避難小屋が建てられていた.小屋の前には銀明水と書かれた湧き水の簡易井戸のような物が作られていた.排水用の太い塩ビ管を地中に埋めただけの簡単な作りだったが、湧き出した水が適度に流出するようになっているので、衛生状態は良さそうだった.
富士見峠と呼ばれる尾根に出たが、この尾根からは富士山は樹木に邪魔されて良く見えない.ここを左手に進むと越前岳へ、右手に進むと黒岳へ向かう事になるが、先ずは黒岳の富士見展望広場に寄ってみることにした.黒岳までは100mくらい登らなければならないせいか、登山客はあまり黒岳には立ち寄らないようだ.誰も居ない展望台から富士山の絶景を独り占めする.
越前岳へ向かう登山道は土砂流出で深い溝ができていてとても歩きにくい状況だった.溝を避けるように新しい踏み跡が付いているが、このまま放置すればまた新たな溝ができるだけだろう.富士見台という富士山のビューポイントは人で溢れていたが、廻りの木々で思ったほど視界は開けていなかった.越前岳の頂上は富士急バスか何かのツアー客でごった返していた.越前岳の頂上からは富士市や駿河湾を見渡すことができる.
下山は愛鷹登山口ではなく越前岳から十里木へ降りて、バスで御殿場へ戻ることにした.バスの時間が13:25発なので急いで下山するが、数十名の団体さんが前につっかえていて思うように先へ進めない.越前岳から十里木へ下りて行く登山道はとても悲惨な状況で、深い雨裂が幾筋もできていて、登山道の体をなしていなかった.ここまで放置された荒れた登山道は初めてだった.ここまで荒れてしまってはもう手の施しようがないだろう.
十里木が近づくにつれ登山道は緩やかで眺めの良い心地良い道になった.富士山を真正面に見ながら下りて行くのはとても爽快だ.もっとゆっくり下りて行きたかったが、13:25のバスを逃すと次は17:45になってしまうので休憩もせずに十里木バス停へ急いだ.十里木ではなくサファリパークまで歩けば、バスの本数はもう少し増えるので余裕を持った下山ができただろう.
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