茶臼岳(那須連山 栃木県 )


Date/Time: 2020:10:25 12:39:33
Camera: Apple
Model: iPhone SE (1st generation)
Exporsure Time: 1/1221
FNumber: 2.2
Aperture Value: 2.3
Focal Length: 4.2

Close

y2trip » 四国剣山系縦走【初日:5/5 2013】

5

11

2013

四国剣山系縦走【初日:5/5 2013】

剣山系縦走(リベンジ編)


久保→天狗塚→お亀岩避難小屋(泊り)→西熊山→三嶺→白髪山分岐→高ノ瀬→丸石→次郎笈(ジロウキュウ)→剣山(泊り)→行場→一ノ森→垢離取(コリトリ)→川上


Map Center : [ Latitude, Longitude , Altitude ]
  Zoom Level:   Bearing(Heading):   Pitch:   Grid Interval:
Map Style:
Map Options:  

View Option:  

Data Overlays:  



縦走初日(5/5): 久保→天狗塚分岐→天狗塚→天狗塚分岐→お亀岩避難小屋


#01

観音寺の銭形君 観音寺の銭形君

#02

琴弾公園の丘 琴弾公園の丘

#03

銭形を背景に記念写真 銭形を背景に記念写真

#04

陰影がハッキリしない 陰影がハッキリしない

#05

アンパンマン列車 アンパンマン列車

#06

ボンネットバス ボンネットバス

#07

吉野川に沿って 吉野川に沿って

#08

観光用の特別車両 観光用の特別車両

#09

久保でバスを降りる 久保でバスを降りる

#10

林道歩きが続く 林道歩きが続く

#11

林道が通行止め 林道が通行止め

#12

集落を抜けて 集落を抜けて

#13

登山口まで軽トラで 登山口まで軽トラで

#14

登山道の入口 登山道の入口

#15

地道の登山道 地道の登山道

#16

駐車場が見えている 駐車場が見えている

#17

心地良い静かな山歩き 心地良い静かな山歩き

#18

小さなピーク 小さなピーク

#19

笹原が広がってくる 笹原が広がってくる

#20

東祖谷の山並み 東祖谷の山並み

#21

右手方向に天狗塚 右手方向に天狗塚

#22

天狗峠が近づいて来た 天狗峠が近づいて来た

#23

天狗峠 天狗峠

#24

天狗塚まで往復 天狗塚まで往復

#25

天狗塚の頂上 天狗塚の頂上

#26

天狗塚からの眺め 天狗塚からの眺め

#27

西熊山の先には三嶺 西熊山の先には三嶺

#28

お亀岩が見えてきた お亀岩が見えてきた

#29

お亀岩 お亀岩

#30

避難小屋 避難小屋

#31

お亀岩避難小屋 お亀岩避難小屋

#32

避難小屋の中 避難小屋の中

#33

立派なストーブも設置 立派なストーブも設置

#34

周辺案内地図 周辺案内地図

#35

先客の荷物 先客の荷物

#36

高知県側の雲 高知県側の雲

#37

夕日 夕日

#38

山の日没 山の日没

石鎚山での半日の足慣らしハイキングの後で、剣山系への西側の入り口である池田方面で宿を探したが生憎連休の真っ最中で宿が見つからなかった.夜行バスで殆ど眠っていなかった事もあり、ちゃんとした宿に泊まりたかったので池田からはかなり距離があるが愛媛県の川之江というところのビジネスホテルに泊まることにした.


伊予西条駅から各駅停車に乗ったら思ったよりも時間を取られてしまい、川之江駅に着いたのが8時近くになってしまった.四国ではJR線は特急列車を使わないと何倍も時間が掛かってしまう事を忘れていた.川之江駅からアーケードの商店街を抜けて国道11号線沿いにあるビジネスホテルへ向かうが、商店街のお店はことごとくシャッターが閉められていて人通りも無くゴーストタウンの様だった.川之江に限らずこれが地方の小都市の商店街の一般的な光景なのだろう.


次の日の朝ホテルを出て川之江駅から多度津経由で阿波池田駅へ向かうが、阿波池田からのバスが11:25分まで無いので暇つぶしに観音寺駅で降りて琴弾公園から海岸の砂浜に描かれた巨大な銭形のオブジェクトを見物することにした.


観音寺駅に着いたのが8:05分で次の高松方面の特急の時間が8:59分なので大急ぎで琴弾公園へ向かった.琴弾公園は丘の上にあるので地図を見なくても何とか辿り付けるだろうと思い、それらしき方向へ歩き始めたがなかなかそれらしき丘が見つからない.


街中にあった地図で琴弾公園の場所を確認すると駅からかなり距離があることに愕然とした.琴弾公園の麓にある68番神恵院、69番観音寺へは四国遍路の折に訪れていたが、観音寺の駅からは直接歩いた事がなかったので、駅から琴弾公園までこんなに離れて居るとは思いも寄らなかった.これではのんびり銭形を見物している暇など無さそうだ.


財田川の橋を渡ると目の前の小高い丘が見えてきた.この丘の上に琴弾八幡宮と琴弾公園が有るようだ.散歩していた近所のおばちゃんに琴弾公園への道を尋ねると、この先の喫茶店の所から公園へ向かう車道を登って行けば良いと教えて貰ったが、車用の道なので曲がりくねっていて結構遠回りだった.


実際は琴弾八幡宮の長い階段を昇って境内を抜けて行くのが近道だったようだ.汗だくになりながら公園の展望台から砂で作られた銭形のレリーフ絵を見下ろすが、太陽の角度が悪くて陰影が殆ど無く肝心の絵柄が殆ど判別できなかった.


帰りは車道ではなく琴弾八幡宮の境内を抜けて階段を降りて行った.8:55分には駅に戻ることができたが土讃線の乗換駅の多度津までは9:02発の各駅停車に乗っても中村行きの特急南風に十分間に合うようなので、特急には乗らず各駅停車で多度津まで行き、そこで特急南風に乗り換え阿波池田へ向かった.


阿波池田の駅で久保行きのバスに乗り換えるが、バスの時間までまだかなりあるので、食料の買い出しをしておくことにした.駅前の観光案内所で大きなスーパーが近所にあるかどうか尋ねてみると、久保行きのバスの始発である池田バスターミナルの隣に大きなショッピングモールがあり、デイリーマートという大きなスーパーがあると言うのでそちらへ向かった.


ショッピングモールは買い物客で賑わっており、デイリーマートの品揃えも豊富で下手な都心のスーパーよりも品揃えが豊富だった.街の商店街が成り行かなくなってしまったのはやはりこのような自動車で直接買い出しができるショッピングモール型の大型店の影響が大きいのだろう.


池田バスターミナルから久保まではバスで2時間程だったが、バスの乗客は池田近辺に住むお年寄りの買い物客が2〜3人しか乗っていなかった.途中の大歩危駅からかずら橋までの間でようやく観光客の4〜5人が乗り込んできただけで、かずら橋から先は乗客は私一人だけという状況だった.


かずら橋から先は国道439号線とは言え乗用車がすれ違うのも困難な狭量な道幅の箇所が数多く有り、狭い部分で対向車とはち合わせしてしまい、どちらかがすれ違える所までバックするという状況が何度か続いた.乗客も少なく道幅が狭いのに、標準サイズのバスで運行を続けるのはどう見ても割に合わないはずなのに何故このような状況が続いているのだろう.


終点の久保でバスを降りると、バス停には登山客が2名バスを待っていた.てっきり折り返しのバスで池田方面へ向かうのかと思っていたら、別な小型のマイクロバスがやってきて、登山客はこのバスに乗り込んで見ノ越方面へ行ってしまった.このバスは三好市営バスとして登山期間中に久保と見ノ越の間を一日に2往復しているようだ.


昨年までは穴吹方面からも剣山のメジャーな登山口である見ノ越までバスが運行されていたようだが、今年は垢離取(コリトリ)と見ノ越の間の国道439号線が大規模な土砂崩れで完全通行止めになっているため、滝ノ宮から見ノ越間の登山バスは運休していると言う.


久保から天狗塚、西熊山方面へ向かう登山道に入るが、暫くは林道を歩いて登らなければならないようだ.林道から地道の登山道へ入る取り付きを探すが一向に見つからない.天狗塚方面を指し示す登山標識が林道に沿う形で所々にあるので、手持ちの地図(山と高原地図 2007年版)とは大分様子が違うが、とりあえずこのまま林道を先へ進んで行くことにした.


いくら歩いても一向に登山口が現れない.どうやら登山道の入口を見逃してしまったようだ.どうしようか考えあぐねていたら、軽4輪のトラックが下から登ってきて私の横で止まった.運転していたおじいさんが「これから何処まで行くんや?」と尋ねられたので「三嶺(みうね)まで」と言うと、登山口までもの凄く遠いのでそこまで乗せてやるからトラックに乗らんかと言ってくれた.地図が信用できず林道歩きにも嫌気がさしていたのでここは有り難くお言葉に甘えてトラックで登山口まで送って貰うことにした.


四国ではよく見かけるシルバーマークの軽自動車だが、運転しているおじいさんは巧みに穴ぼこを避けて悪路の林道を登って行った.おじいさんとは運転中ずっと話をしていたが、時々言っていることが聞き取れず少し苦労した.登山口の標識がある所で降ろして貰いおじいさんにお礼を言って別れると、おじいさんはトラックをUターンさせ元来た道を引き返して行った.


てっきり何処かへ作業に行く途中にピックアップしてくれたのかと思っていたが、わざわざ登山口まで送ってくれたようだ.どうやらこのおじいさんは林道を歩いている登山客を見つけては登山口までトラックで送ることを楽しんでいるのだろう.この辺りは遍路道からは遠く離れているのでお遍路さんが通ることはないが、これも四国に広く根付いたお接待の文化の一つの現れなのかもしれない.


どの位の時間トラックに乗っていたかは覚えていないが、登山口まではかなりの距離があったのは確かだ.GPSのログが残っていれば何処をどのように走ってきたのか一目瞭然なのだが、翌日三嶺の頂上から白髪避難小屋の間で肝心のGPSを亡くしてしまった(多分三嶺の頂上に置き忘れた)ので、今となっては登山道入口までの経路が不明だ.


そのまま林道を歩いていれば登山道入口までは2時間ぐらいは掛かっていたかもしれない.トラックに乗せて貰ったおかげでかなり時間を稼げたようだ.感謝!感謝!


登山口から先は快適な地道の登山道になったが、丹沢のように人工的に作られた階段や木道のような物は殆ど無く、自然な山歩きを楽しむことができた.途中で下山する単独行の2人とすれ違っただけで、このコースを利用する人はあまり居ないようだ.天狗塚分岐が近づくにつれ周囲は剣山系特有の小笹で覆われた滑らかな山容となった.


天狗塚分岐では30代と60代位の男性が休憩していたので、私も一緒に加わりこの先の避難小屋の様子などを色々と教えて貰った.暫くこの二人とおしゃべりをした後、天狗塚からは西側の展望が良いと言うのでちょっと先にある天狗塚まで往復することにした.天狗塚までは10〜15分もあれば十分で往復でも30分も掛からずに行くことができる.


天狗塚から戻り三嶺方面へ向かうが既に午後4時を廻っているので、三嶺の避難小屋まで足を延ばすか直ぐ近くのお亀岩避難小屋に泊まるか迷ったが、先程の二人の話では大学生くらいのパーティーが三嶺の避難小屋に泊まるようなので、騒がしさを避けてお亀岩避難小屋に泊まることにした.


お亀岩避難小屋は尾根から50mくらい高知県側に下った斜面に建てられており、現在の小屋は1994年に建て替えられたとても立派で綺麗な避難小屋だった.トイレが設置(大2、小1)されており、立派なストーブに二階建ての居室が作られており、網戸付きのガラス窓やウレタン銀マットまで用意されていた.丹沢のユーシンロッジを除いて避難小屋としてはこれまでに見てきた物の中でも群を抜いて立派で快適な小屋だった.


この日のお亀岩避難小屋の宿泊者は私を含めて三人で、一人は松山市内からきた私と同年代の男性で、連休を利用して剣山から三嶺まで縦走していた.何でも三泊四日の日程で縦走しているらしく、見ノ越まで車で来て初日は一ノ森ヒュッテに泊まり、二日目が白髪避難小屋で、三日目がこのお亀岩避難小屋だという.明日の朝天狗峠経由で久保まで下りてから、三好市営バスで久保から車を駐めてある見ノ越へ戻り、車で自宅へ帰る予定だと言う.


もう一人の30前後くらいの男性は何故か小屋の外にツェルトを張ってそこに一晩中留まっていたので、殆ど話をする機会が無かった.松山の男性から話を聞くと、この男性は名頃に車を駐め、自転車で久保まで下りて、私と同じように天狗峠経由で登って来たらしい.この男性も私と同じように林道の途中でおじさんのトラックに拾われて登山口まで送って貰ったそうだ.


この男性は山登りを始めてからまだそれほど経って居らず、年に数回程度の山登りしかしないと言っていたが、一眼デジに三脚、ホワイトガソリンで燃やすちょっとレガシーな鉄製のストーブを持ち込んでいた.60リットルのザックにこれらの機材や食料を詰め込み、見るからに重そうな荷物を背負って縦走していた.


何でこんなに重い荷物を背負って歩いているのだろうかと自分でも呆れているようだった.荷物の内容からして優に20kgは超えていそうだ.こんな重い荷物を背負っていれば普通のスピードで歩く事などできないだろうが、その分ゆっくりと時間を掛けて縦走を楽しむ事ができたので、これも一つの山歩きの楽しみ方だろう.とても奇策に話ができる人で、この男性のおかげで楽しい一夜を過ごすことができた.


標高1700mの山の夜は寒く、小屋の中と言えどもストーブが欲しくなるような寒さだった.今回は45リットルのザックだったのでシュラフのみでマットを持ってこなかったが、小屋に備え付けの銀マットが沢山あったので、贅沢にマットの3枚重ねで寝ることができた.水場は小屋からさらに100m程下ったところにあるので、水汲みはちょっと苦労するが、綺麗な水が湧き出しているので煮沸しなくても安心して水を飲むことができる.次回剣山系を縦走するときもこの避難小屋を使いたいと思う.


 

Calendar

May 2013
S M T W T F S
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
  • Links

  • Meta