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2014
八ヶ岳連峰(赤岳周回)
南八ヶ岳へ星景写真を撮影に行ってきた
Zoom Level: Bearing(Heading): Pitch: Grid Interval:
Pentakのデジタル一眼(SLR)とGPSユニットの組み合わせでアストロトレーサーという簡易星座追尾機能が利用できるというので、その機能を確かめに南八ヶ岳の赤岳へ向かった.今回は登山目的ではなく撮影が主目的だったので、撮影機材を優先させてテント等の用具は持ち込まず、通年営業している赤岳鉱泉という山小屋を利用した1泊2日の行程にした.
JR茅野駅から美濃戸口行きのバスで美濃戸口へ向かうが、遅い時間帯のせいか乗客は私の他には1名だけだった.美濃戸までは車が入ることのできる林道歩きが続くが大部分は車輪の轍の部分が融雪の水たまりになっていた.林道や所々に設けられている近道の山道を野鳥を探しながらのんびり歩く事2〜3時間くらいで赤岳鉱泉に着いた.赤岳鉱泉名物の人口の氷壁ではアイスクライミング初心者が練習していた.
山小屋はこの季節は空いているだろうと思っていたが、着いてみてビックリ、ピークシーズンと同じような混み具合で3人で布団2枚程度の詰め込まれ方をしていた.この時期は赤岳周辺は雪山初心者が練習を行う格好のトレーニングシーズンだったようだ.どうやら山小屋選びを失敗してしまったようだ.高見石小屋や靑苔荘などにしておけばゆっくりと星空を楽しむ事ができただろう.
日が暮れる頃から人工の氷壁の周辺で撮影を始めるが、星空と周囲の山々を同時に移し込むような絶好の撮影場所が見つからない.テント場の灯りやほぼ満月の月明かりに邪魔されて満足な撮影ができなかったので、星の撮影はまた別な機会に譲るとして、今回はアストロトレーサのテストだけに絞って撮影することにした.
アストロトレーサは一応機能しているようだが、露出時間や絞り値、ISO感度の設定など、私のような星撮影超初心者には最適な条件を決める事が難しい.とりあえず20〜30秒程度の露光時間で挑戦して見るが、この露光時間ではアストロトレーサが有効に機能しているのかどうか微妙な所だ.
翌朝、人の少ない硫黄岳へ登ってから美濃戸口へ下山する予定で赤岳鉱泉を出発したが、登山道の入口が行者小屋方面にあるものだと思ってとりあえず行者小屋方面へ向かった.暫く歩いても硫黄岳方面への分岐が現れないのでどうやら登山道の入口を間違えてしまったようだ.引き返すのも面倒なのでとりあえずそのまま行者小屋まで行くことにした.行者小屋からそのまま美濃戸口へ南沢経由で下りるつもりだったが、やはり赤岳を目の前にしてしまうと登らない訳には行かなかった.結局登る予定の無かった赤岳経由で下山する事になってしまった.
行者小屋から地蔵尾根経由で赤岳の主稜線へ出て、赤岳展望荘を経由して赤岳頂上へ向かったが、稜線は想像以上に風が吹き荒れ、晴れてはいたもののブリザードを伴う暴風で結構難儀した.赤岳からの下山コースは文三郎尾根から行者小屋へ戻り、南沢経由で美濃戸口へ下りた.
今回初めて美濃戸口を利用した赤岳周回を行ったが、このコースは昨秋の小淵沢側からのコースとは違い、初心者でもかなり楽に赤岳へ登ることが出来るとても易しいコースだった.道理で美濃戸口が大勢の登山客が利用する赤岳登山のメインコースになっている訳だ.(納得)