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2015
大雪山縦走(忠別岳避難小屋〜ヒサゴ沼〜トムラウシ山)
二日目(忠別岳避難小屋〜五色岳〜化雲岳〜ヒサゴ沼〜トムラウシ山〜ヒサゴ沼)[9/22]
天気予報では晴天が続く筈であったが、大雪の山の上は昨夜から雨模様となっていた.昨夜避難小屋に泊まっていた人達はまだ雨が降り続く中次の目的地へ向けて出て行った.今日の予定は五色岳、化雲岳を経てトムラウシ山を目指すが、天気が良くないのでとりあえずトムラウシ山へ向かう前にヒサゴ沼に立ち寄ってテントを張ってから、身軽な状態でトムラウシ山をピストンすることにした.十勝岳まで縦走する事も考えてはいたが、天気がイマイチなので今回はトムラウシ山までで縦走を打ち切ることにした.
天候が回復まで暫く避難小屋で待機するが、これ以上回復する望みは無さそうなのでトムラウシ方面へ向けて小屋を後にする.時折ガスが切れるが、直ぐにまたガスで覆われてしまう.五色岳の手前でシマリス君が目の前を何度も横切りながら併走してくれた.ほんの一瞬だったがギンザンマシコが目の前に現れてくれた.来年の夏は避難小屋をベースに撮影機材を持ち込んでじっくりと大雪の動植物を観察してみようと思う.
五色岳から化雲岳へ向かう途中時折ガスが切れて『神遊びの庭』と呼ばれている緩やかな斜面が顔を覗かせる.今は紅葉でそれなりに美しいが、夏の花のシーズン中に是非訪れてみたい所だ.
トムラウシ山へ向かう前に、ヒサゴ沼に立ち寄り、先にテントを設営することにする.ヒサゴ沼の避難小屋はもう少し混雑しているかと思ったが、小屋の中は誰も居ない状態で、昨夜から泊まっていると思われるテントが数張り設営されているだけだった.沼地のテント場は下がぐちゃぐちゃであまり良いコンディションでは無かったが、幸いなことに砂地の乾いた絶好のテントスペースを確保することができた.テントを設営後、トムラウシ山へ向かうが山の上は相変わらずガスで覆われている.
ヒサゴ沼からトムラウシ山のコースは、数年前にツアー客が低体温症で命を落とした遭難事故起きた場所だ.百名山ブームと言う事で60〜70代くらいの年配の人達がトムラウシ山を目指してやって来るようだが、それ相応の体力や登山経験がないと危険な山であることは確かだ.北海道の山は営業小屋が建ち並ぶ本州の百名山の山々のようにお膳立てされてはいない事を肝に銘じておくべきだろう.少なくとも自分でテントを担いだ事もないような人達が安易に入山する山では無い.
トムラウシ山の頂上に着いた時、自転車で日本一周中の青年が自分のiPhoneを近くの岩場に置いて、頂上標識と一緒に写真に収めようと苦労していた.丁度良いタイミングで私が頂上に着いたので、日本一周中の自前のプレートと共に彼のiPhoneで頂上標識と一緒に写真を撮ってあげた.
ガスが掛かっていなければ雄大な大雪の山々や十勝岳連峰を一望できた筈だが、今回は諦めてまた次の機会に期待するということで、元来た道をヒサゴ沼まで引き返すことにした.連休最終日の前の晩ということもあり、この日のヒサゴ沼は閑散としていた.
忠別岳避難小屋〜五色岳〜化雲岳〜ヒサゴ沼
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ヒサゴ沼〜トムラウシ山 (ピストン)
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