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2017
大峯プチ奥駈け(2日目4/16 :小笹ノ宿→山上ヶ岳→吉野)
ひっそりと静まりかえる大峯山寺と馬鹿騒ぎの吉野山
小笹ノ宿 → 山上ヶ岳 → 大天井岳 → 青根ヶ峰 → 吉野
朝起きると、辺り一面は深い霧に覆われ幻想的な雰囲気を醸しだしている.既にミソサザイ君は恋の季節に入っているようで、小屋の周りの沢で朗々とさえずっている.今日の予定はとりあえず吉野へ下りる事を考えてはいるが、天気が良いようだと大勢の観光客でごった返しているので、できれば夕方に吉野へ下りるのは避けたいところだ.そうなると選択肢としては、昨年お世話になった二蔵小屋でもう一泊し、観光客が居なくなった翌日にゆっくり下りて来る事を考えていた.
大峯山寺のある山上ヶ岳までは相変わらず雪に覆われていてコース取りに苦労した.大峯山寺の周辺もまだ雪に埋もれていて、あと2週間ちょっとで開山できるのかどうか微妙な所だろう.今度の連休で奥駈けに挑む人は事前にコース上の雪の様子を確認しておくことを進める.
人っ子一人居ない大峯山寺を後に、宿坊経由で洞辻茶屋方向へ下っていると、中年男性が階段ですれちがった.この男性の話ではここ数日で2度ほど山上ヶ岳を目指したが何れも途中で断念したと言っていた.今回の3回目でようやく登ることができそうだと笑顔で話していた.
山上ヶ岳から大天井ヶ岳までは所々雪が残っているものの、コース取りに苦労する事も無く比較的順調に進んで行くことができた.大天井ヶ岳への上りで中年女性の2人連れとすれ違い暫く雑談を取り交わした.昨夜は二蔵小屋に泊まったようで、この後五番関から洞川温泉へ下りて1日一本しかないバスで大阪へ帰ると言っていた.
大天井ヶ岳の頂上では、トレラン組と思われる人達が4人ほど休憩していた.ここで昼食休憩に入ろうかと思ったが、とりあえず二蔵小屋まで下りてから昼食休憩にする.二蔵小屋に床は灰色の厚手のビニール張りになっており、相変わらず綺麗に整備されて管理が行き届いているようだ.昨夜の小笹ノ宿の避難小屋とは大違いだ.
昼食後最後の一踏ん張りで四寸岩山を越えるが、相変わらず偽ピークが多くてがっかりさせられる.四寸岩山を越えると段々林道などと交差するようになり、人里が近づいてきたことを実感する.青根ヶ峰まで来ると殆ど一般の観光客に毛が生えた程度の人達が多くなる.西行庵への分岐でトレイルを打ち切って、ここから先はゆっくりと桜を見ながら下りて行くことにしたが、金峯神社から先のコンクリートの堅い車道が苦痛以外の何者でなかった.今回のトレイルで一番辛かったのは実はこのコンクリート舗装のだらだら下り道だった.この道を下るのは最悪だ!.
天候にも恵まれたこの日は、大勢の観光客でごった変えしていたが、何故か周辺道路の車両規制が行われおらず、周囲の状況を何も考えようとしない馬鹿な連中が車を乗り入れており、甚だ憤慨だった.吉野警察や観光協会は一帯何を考えているのだろう???
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