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2020
渡良瀬遊水地を散歩
台風災害復旧後の渡良瀬遊水地を散歩してきた
先日の台風の大雨による洪水によって渡良瀬遊水地がかつて無いほどの規模で全域が水に浸かってしまったと聞いていたので、立ち入り禁止区域が全面解除されているというので様子を見に出かけた.
トイレなどの水に浸かった施設の復旧はまだ手つかずのようだが、想像していたよりも被害は少ないようだった.ただ、渡良瀬川に掛かる新赤麻橋の周辺の木々が殆ど伐採されて廻りに何も無くなっていたのが悲しかった.
尤も、この渡良瀬遊水地自体が災害クラスの大雨時に貯水するための超巨大施設なので、本来の機能を発揮したので被害という言い方は適切ではないのだが...
普段水を蓄えている谷中湖が溢れるのは想像できても、周辺の広大な第1〜第3調整池までが水で溢れている光景を映像で見たときは流石にショックだった.国土交通省の記者発表資料で当時の渡良瀬遊水地付近の様子を伺い知ることができる.
“Climate Change” (気象変動)などと言う表現はやはり生ぬるいのではないだろうか.明らかに”Climate Crisis”の段階に既に入ってしまっていることを認識しないといけない.
このような事態が毎年のように起きることを覚悟しなければならないということだろう.
谷中湖の干し上げのため水の排水作業が始まったようで、水位はかなり低下していて、サギ類などの魚を餌にしている鳥たちにとっては餌が採りやすくなるので、いつもより谷中湖に集まっていたようだ.サギ類に混じってコウノトリの新顔の2羽(多分七月に野田市で放鳥されたレイ(雌)とカズ(雄)の若鳥)も見かけた.
誰かが餌付けしているのか、第2調整池付近ではトンビ柱をよく見かけるが、よく見るとその中に一羽だけ毛色の違う鳥が居たので、双眼鏡でよく観察したらハイイロチュウヒのようだった.塒入りの時に見たことはあったが、昼間に普通に飛んでいる姿を見掛けたのは初めてだった.
第2調整池の土手をお散歩 [ 2/11 2011 ]
今日はJR野木駅から第2調節の土手を半周しながらコミミズク君を探し、第1調整池で恒例のチュウヒの塒入りを観察するというパターンでお散歩してきた.
思川に架かる松原大橋を渡っていたら、コウノトリ多分ヒカル君)が橋をかすめるように茨城県側の方向へ飛んでいった.橋の上の大型トラックやダンプとぶつかるのではないかとヒヤヒヤしたが、無事に飛び越えてくれたのでホッとした.
先の台風の大増水で遊水地一帯はかなりのダメージを受けたのか、至る所で大型の重機で意味不明な整地作業が行われていた.堤防の土手の修復や補強なら意味があるのだろうが、『国土強靱化対策』という大義を振りかざして、土建屋さん達に甘い汁を吸わせるためだけの税金の無駄遣いが、相も変わらず大手を振ってまかり通っているようだ.
尤も、これらの愚策を取り仕切る連中にとっては、自分の懐を痛めること無く好き勝手に使い倒して自分たちの利益や権益を最大現高めることができるので、『無駄遣い』ではなく『最も効率的な投資』なのだろう.
調整池の中を大型重機でほじくり回して一体何をやっているのだろう??? コウノトリ君用の営巣タワーの直ぐ背後で重機が轟音を立てて動き回っていたのでは、コウノトリ君も逃げ出したくなるだろう.
第2調整池の土手では大勢のコミミズク狙いの人達が待ち構えていたが、肝心のコミミズク君は現れてくれなかったようだ.風はそれほど強くはなかったが、コミミズ君がハンティングを行うには少し風が強すぎたのかもしれない.
コミミズク君は不発だったが、チュウヒの塒入りはじっくり観察することができた.ただ、塒入りの時間帯は日没後の5時半頃が中心で、42mm口径の双眼鏡で観察するのがやっとで、とてもカメラで撮影できるような明るさではない.ハイイロチュウヒの雄も2羽ほど確認することができた.
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