須山口より富士山を望む


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Camera: PENTAX
Model: PENTAX K-5 II s
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2013

地理院地図タイルをGoogle Mapsに重ね合わせる

地理院地図タイルをGoogle Mapsと重ね合わせてみる


右上の”Overlay”をクリックすることで 地理院地図(Std2013)のオーバーレイ表示をコントロールできる

 【この地図の一部のデータは『地理院地図』を利用しています.(ロゴマークが古い電子国土版なのはご容赦下さい)】

この10月30日に国土地理院の電子国土WEBマップシステムがリニューアルされ、新しく『地理院地図』としてユーザに提供されるようになった.まだ地図データの整備が完了していないようなので現段階では東日本(関東・東北)しか新しい地図が供給されていないが、今年度末(2015年3月)までには全面的に新しい地図に切り替わる筈だ.


地図タイルのURLスキームも国土地理院独自の複雑なものから、世間一般で広く使われているXYZスキームに変更され汎用性が増しただけではなく、利用規約も改正され一般ユーザが利用し易くなったのは大歓迎なのだが、新しい地図のタイルの一部の仕様が変更されてしまったため、ちょっと困った問題も起きている.


困った問題というのは、新しく作成された標準地図(2013年版)のズームレベル15,16,17のタイル画像の背景の透過設定が透過に設定されてしまっているため、一部のアプリケーションソフトウェアでは背景がそのまま透けて見えてしまうため、ズームレベル15,16,17の地図が非常に見難くなってしまう.一般的なWEBブラウザ上で単純にこのタイル画像を表示しても背景が白に設定されているため特に支障はないが、レイヤーを多用したWEBアプリを作成する場合には問題になりそうだ.


“myTracks”(Mac版)で地理院地図を表示させる方法』にこの新しいタイル画像がアプリ上でどのように表示されるのかを紹介しているので参考にして欲しい.


国土地理院が今回の新しい標準地図タイルの仕様を決めた経緯は不明だが、とりあえずこのズームレベル15,16,17の背景透過仕様のタイルを使って遊んでみることにする.背景が透過なタイル画像をベースレイヤーとして使うには問題が多いが、ベースレイヤーの地図に重ね合わせるオーバレイレイヤーとしては逆に都合が良い.


Google Mapsの標準地図は街中ではかなりの情報量を持っているが、山間部の地形などを見ようとするとまるで使い物にならない.Google Mapsにも “Terrain” という等高線が表示される地形図的な地図が用意されているが、登山などの用途では殆ど使い物にならない.


登山用の地図としては昔から国土地理院の1/25000地形図と相場が決まっているのだが、この地図がGoogle MapsやYahoo Map、Bing Mapなどの代用となるかというとちょと疑問だ.いずれも『帯に短し襷に長し』といった所だろう.


そこで今回は、Google Mapsでは表示されない山岳部の等高線情報を無理矢理Google Mapsの上にオーバレイ表示してしまうという試みだ.あまり実用的ではないが、Google Mapsや地理院マップの使い方の練習としては面白いだろう.
今回の内容は、昨年紹介した記事『Google Maps APIを用いて電子国土V4背景地図を表示する』の焼き直し版といった所だろうか.

今回は単なる焼き直し記事なので、技術的な説明は行わずに単にJavascriptのソースコードだけを紹介する.

上記サンプルのJavascriptのソースコード





  
	
	Google Maps JavaScript API V3 Example [ Show GSI Maps ]
	
	




	
Map div

ソースコード置き場 : https://y2lab.org/CJMapTest/GSIMapByGoogleAPI.html 

余談(でもとても大事)


 最近、政府系の機関に対して一部のWEBマップサービス(勿論Google Mapsの事ですが)の地図表記が政府(現政権かな)の気に障ったようで、一部のWEBマップサービスを使わないようにとのお達しがあったそうな...


既に広く一般に普及しているWEBサービスなだけに急に別なWEBマップシステムに切り替えろと言われて困惑している関係者も多い事でしょう.単純なマーカーを表示する程度の簡単な物なら直ぐにでも別なWEBマップに移行できるだろうが、Google Maps APIを駆使したで複雑なサービスを組み込んでいたら、おいそれとは別なWEBマップシステムに移行する訳には行かないだろう.官公庁や地方自治体、国の税金が投入されている国の息の掛かった様々な末梢機関の関係者にとってはとんだ災難だろう.


この国の地図を取り仕切る総本山的立場の国土地理院は、昨年からGoogle Mapsなどの標準的なWEBマップシステムで使用可能なタイル画像方式のWEBマップを無料で提供してくれているので、それに切り替えれば良いではないかという意見があるようだが、その背後に潜む本質的な問題を考えればそう簡単に受け入れる訳には行かない.


勿論、これまで国土地理院の地図を愛用し応援してきた私にとって、国土地理院の地図が広く世間に広まるのは大変喜ばしい事なのだが、とても手放しで喜ぶ気にはなれない.国土地理院は国の機関であり、時の政権の意向で地図データそのものに対して例の『特定秘密保護法案』の機密対象にされかねない.江戸時代の昔から地図は国の最重要軍事機密事項で在ったことは確かで、江戸時代にシーボルトが日本地図を長崎に持ち出して大変な騒動となった事からも明らかだ.


先日も国土地理院の地形図から送電線や変電所が消されて大問題になった(新しい地図に関しては送電線は復活している)が、再び送電線や変電所、発電所の類、ダムや水道施設、飛行場やその他多くの重要施設が地図から消えて行くことだろう.


自分は公務員ではないから関係ないだろうなどと思っていたら大間違い.最初は手の付けやすい公務員から、そして次は一般の市民にも及ぶ事は誰の目にも明らかでしょう.


ちっぽけな経済政策のおこぼれに授かって油断しきって、時の政権の恣意的な解釈で何とでもなるこのようなとんでもない法案の危険性にも気付かずに見過ごしてしまってはいけない.


政府が秘密にしたがっている情報が載った地図をうっかり自分のホームページに載せたら機密漏洩で逮捕というような事も絵空事とは言えなくなる時代がもうすぐそこに...なんて事にならないように気をつけなければ.

この国の国民に限らず、人類の歴史を見れば人間は過去の歴史から何も学んで来なかった事は火を見るよりも明らかで、今後も変わりはしないだろう.


こんな発言をこのブログで採り上げること自体異常な事だとは思うが、どうしても一言言わざる負えないような状況になりつつあるようだ.

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