カワセミ(神奈川県秦野市内)


Date/Time: 2014:10:11 10:42:49
Camera: NIKON CORPORATION
Model: NIKON 1 V2
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y2trip » 5/14 59番国分寺から別格11番生木地蔵へ

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14

2007

5/14 59番国分寺から別格11番生木地蔵へ

5/14 59番国分寺から別格11番生木地蔵へ


picture-1.jpg 仙遊寺の境内 59番 国分寺 picture-4.jpg picture-5.jpg picture-6.jpg

仙遊寺の本堂で朝のお勤めが行われた.ここのご住職は四国遍路を世界遺産に登録する運動を積極的に進めているようだった.同じ八十八カ所の札所でも、お寺によってずいぶん温度差があるようだ.温度差があるというよりは極一部のお寺だけが頑張っているというのが実情なのだろう.


私自身はお遍路を世界遺産に登録することには賛成しかねるが、お遍路文化を広めることにアクティブになるのは良いことだと思う.八十八個所霊場というだけで棚ぼた的に巨額のお金が入ってくる現状を見ると、世界遺産への登録はお遍路にとっては余計な災いをもたらす物だろう.


八十八個所霊場の看板を背負えるかどうかはお寺にとっては死活問題だろうが、いっそのこと顧客満足度調査でもやって評判の悪い寺は八十八カ所の札所から外し、Jリーグみたいに入れ替え制にするというのが良いと思うのだが...


朝8時、仙遊寺を後にして59番国分寺へ向けて山を下りて行く.国分寺の門前で、元気なお兄さんから真っ赤な汗ふきタオルのお接待をいただく.辰濃和男さんの本にこのお兄さんの事が書かれていたので、このタオル屋さんのことは知っていた.国分寺の境内にはK2組がお参りを済ませ休憩していた.境内の大師像には『御大師さまは忙しいのでお願い事は一度に一つにして下さい』と書かれていたので思わず笑ってしまった.


湯の里温泉の道の駅を過ぎたあたりで高速道路沿いの山道に入った.世田薬師というお寺で一休みしてから、別格10番興隆寺へ向かった.伊予三芳の辺りで年配の女性に呼び止められた.手作りのフクロウのお守りと飴玉を頂いた.この女性はお遍路さんに手作りのふくろうのお守りをお接待することがささやかな楽しみのようだった.この後で女性の二人連れがここを通るはずなので、彼女たちにも上げて下さいとお願いしておいた.


お昼を過ぎた頃には気温が30 度を超えていた.山道と違い、炎天下の町中のアスファルトの道はとても堪える.50〜60歳くらいのおじさんがたった今自販機で買ったばかりの冷たいお茶をひょいと差し入れてくれた.とてもありがたかった.おじさんのさりげないお接待に感激した.


興隆寺は標高275mの山の中腹に有るお寺で、山道を登って行かなければならなかった.この暑さの中を山を昇っていくのは結構辛かった.ようやく山門に着くとそこから本道までは長い階段が続くとても風情のある参道が続いていた.参道の階段をゆっくり昇っていると団体さんが下りてきた.駐車場にマイクロバスが駐まっていたので、どこかの別格ツアーの団体さんのようだった.


興隆寺も駐車場と境内が離れているので、年寄りには辛いお寺かもしれない.参道の周りには楓の木が沢山植えられており、秋の紅葉シーズンにはきっと素晴らしい光景が繰り広げられるのだろう.興隆寺は紅葉の名所として知られているようだった.歩いていてとても気持ちの良い参道だった.


境内に着くと近所のおじさんとおばさん達4〜5人がおしゃべりをしているだけで、他には参拝客は居なかった.誰もいない境内でのんびりしていたかったが、おしゃべりが五月蠅くちょっと興ざめであった.汗が引くまで暫く境内のベンチで休んでいた.本堂と大師堂のお参りを済ませ、境内を一通り散策して戻ってくるといつの間にかおしゃべりをしていたおじさんおばさん達は居なくなっていた.静かになった誰も居ない山のお寺の境内で暫し佇んでいた.


興隆寺も普通のお遍路コースから外れた山の中の寺で、とても印象に残る良いお寺だった.不思議なことに普通のお遍路さんが来ない辺地にある札所の方がとても素晴らしい体験ができるようだ.


興隆寺を後にして別格11番 生木地蔵(正善寺)へ向かう途中、久妙寺というお寺があったので寄ってみることにした.池の畔を通ってお寺の境内に入ると境内は閑散としていたが、感じの良さそうなお寺だった.草刈り作業に来ていた近所の農家のおじさんが二人、草刈り機の傍らでのんびりたばこをふかしながら休憩していた.


久妙寺から15分位で生木地蔵に着いた.生木地蔵はとても小さなお寺で、本堂の横にこのお寺の縁起となった枯れた巨大な楠の幹が奉られていた.境内は狭くお寺という雰囲気はあまりしなかった.お参りを済ませ納経所に寄ったが誰も居なかった.呼び出しベルを押してみても誰も出てこない.暫くしてからもう一度呼び出しベルを押すとおじさんが出てきた.このおじさんは淡々と筆を進め朱印を押すと、一言も話すことなくまた奥の部屋へ戻っていった.


午後4時過ぎ、今夜の宿である湯の里小町温泉しこくやさんに着いた.昨日、今日ととても暑い一日だった.初日の高野山では雪がちらついていたが、いつのまにか季節は夏になってしまったようだ.歩き遍路にはこの暑さはとても堪える.


しこくやさんには立派な温泉施設があり、サウナや露天風呂、冷泉などがあり疲れた体を癒すにはありがたかった.足を暫く冷泉に浸けると足の痛みが和らぎ少し楽になった.ボロボロになった足には暖めるよりも炎症を鎮める冷泉の方が良いようだ.毎日足を冷やすことができれば足の痛みや筋肉疲労はもう少し押さえることができたような気がする.次回お遍路で歩くときは足を冷やすようにしようと思う.



起点
 
経由地
 
終点
区間距離
累積距離
備考
仙遊寺 宿坊
 
 
59番 国分寺
6.1 km
6.1 km
59番 国分寺
 
 
別格10番 興隆寺
17.3 km
23.4 km
別格10番 興隆寺
 
 
場外霊場 久妙寺
2.3 km
25.7 km
場外霊場 久妙寺
 
 
別格11番 生木地蔵
1.5 km
27.2 km
別格11番 生木地蔵
 
 
湯の里小町温泉 しこくや
4.9 km
32.1 km


この日の歩数:48,636 歩 【累積歩数:1,571,479 歩 】 歩行距離:32.1 km【累積歩行距離:965.3 km 】

 宿泊先: 湯の里小町温泉 しこくや
     【 TEL 0898-76-3388 】
      〒794-0113 愛媛県今治市玉川町別所甲483
      https://www.rinrinpark.com/shikokuya.html

      シングルタイプ: 8,025円 (朝、夕 2食込み)

      洗濯機・乾燥機: 有り  (コインランドリー方式)
      温泉大浴場、サウナ有り




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