夕日に沈む礼文島


Date/Time: 2009:09:23 17:51:01
Camera: RICOH
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2007

4/11 ふれあいの里 さかもと

4/11 ふれあいの里 さかもと


朝ベッドから起き上がろうとしたら左足に痛みが走った.やはり昨日痛めた左足はまだ治っていないようだ.果たしてこのような足の状態で鶴林寺と太龍寺の2つの山越えをこなせるのだろうかと不安になった.朝食を食べに1階の食堂まで階段で降りて行くが、痛くてまともに階段を降りることができなかった.こんな状態ではとても今日の山越えはできそうにもないので、今日の予定はキャンセルして1日休養することにした.


フロントに今日の予約状況を聞いてみたら、今日は空き部屋が有ると言うことなので、もう1泊させて貰うことにした.今日は臨時部屋ではなくちゃんとした客室をあてがって貰えた.食事を終えると、殆どの歩き遍路の人達は宿のマイクロバスで鶴林寺の登山口へ向かった.私は昨日慈眼寺の洞窟に落とした財布を受け取りに再び慈眼寺へ行かなければならなかった.幸いなことに、さかもとに泊まっていた女性の2人連れの方が慈眼寺まで車で送っていただけるということなので、ご厚意に甘えさせていただくことにした.


この女性の2人連れの方は、車で別格を廻られているようで、今日は慈眼寺の穴禅定をしてから次の鯖大師へ向かう予定だと言っていた.車内に朱塗りの立派な杖(錫杖)があったので、杖のことを尋ねると、車を運転されていた方が別格の公認先達の資格の資格をお持ちなのだそうだ.先達さんなどと聞くと相当年配のお年寄りを想像してしまうが、どこかの上品な奥様といった感じの方だった.


カーナビを頼りに慈眼寺へ向かったが、山間の曲がりくねった細い道ではカーナビも方向音痴になってしまうようで、途中何度も迷走しながら何とか慈眼寺に辿り着くことができた.昨日は遍路道を歩いて往復したのでそれほど遠いという印象は持たなかったが、車道を往くと慈眼寺までとんでもない距離を歩かなければならない事を実感した.遍路道は山の中をほぼ最短のコースで結んでいるので無駄がないのだ.


途中で別格霊場ツアーの団体さんを乗せたバスを2台ほど追い越す.団体さんに先に穴禅定の申し込みをされてしまうと、穴禅定の待ち時間が長くなってしまうので、団体さんよりも早くお寺に着くことができたのはラッキーだった.お寺に着くとお二方は早速穴禅定の申し込みをしていた.納経所の窓口で昨日の財布の件を話すと、無事洞穴で落とした財布を渡してくれた.窓口に座っていた方は昨日の方とは別な方だったので、昨日のご住職の方に宜しくお伝え下さいと丁寧にお礼を申し述べた.車で送っていただいたお二方にお礼を言い、慈眼寺を後にして遍路道をさかもとまで戻っていった.


痛い足を半ば引きづるようにゆっくりと遍路道を降りて行った.コンクリートの車道から土の遍路道に入ると足の痛みは大分やわらぎ、有る程度普通に歩けるようになった.堅い舗装路の上を歩くということが如何に足や膝に悪影響を及ぼしていたのか実感した.昨日は足の痛みで廻りの景色を眺めて居る余裕はなかったが、今日はゆっくりと景色を眺めながら山道を下りて行くことができた.廻りの風景を写真に収めておきたかったが今朝もデジカメを宿に置いたまま出てきてしまった.結局慈眼寺の写真は一枚も撮ることができなかった.


宿に戻ると、まだ部屋の準備ができていないようなので、暫くの間坂本地区を散策することにした.坂本地区では源氏ボタルの育成に力を入れているようで、初夏には源氏ボタルが乱舞するというので、また夏にでも遊びに来たいと思った.2時間ほど暇を潰してから宿に戻ると、今日泊まる部屋はとても綺麗で立派な客間だった.建物の廊下や階段はかつての小学校の面影が色濃く残っているが、部屋の中に居るととてもここが学校の教室だったとは思えなかった.


夕食の時間になり、昨夜と同じように1階の食堂の指定された席に着いたが、よく見ると私だけ他のお客さんとおかずの内容が違っていた.他の人は私が昨夜食べた鮎の塩焼きが出されていたのだが、私には鮭の塩焼きが用意されていた.スタッフの方が2泊目の私に違うメニューを用意していてくれていたのだ.スタッフの皆さんの心遣いがとても嬉しかった.


ふれあいの里さかもとは単なる第3セクターの事業組織ではなく、地元の方々が独自に運営に携わるというとてもユニークな宿だった.

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