朝焼けに染まる白根三山(夜叉神峠)


Date/Time: 2013:09:29 05:39:40
Camera: Panasonic
Model: DMC-LX2
Exporsure Time: 1/50
FNumber: 3.6
Aperture Value: 3.7
Focal Length: 10.0

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y2blog » iTunesの再生音質を改善する

12

29

2012

iTunesの再生音質を改善する

MacのiTunesの音質を向上させるアプリケーション “Audirvana Plus”


Audirvana Appl Icon
Audirvana Plus

はじめに


最近FLACなどの高ビットレート、高サンプリング周波数の音源データが流通するようになり、CDなどのクオリティーを遥かに上回る音を再生することがPCオーディオの世界で普及し始めている.それに伴いPCのオーディオ再生環境も24bit,192KHzなどに対応したUSB-DAC製品が沢山出回るようになってきた.


言うまでもなくiTunesは現在のPCオーディオ環境の一番メジャーなアプリケーションで、大多数の人達がPC環境での音楽再生に使用して居るが、残念ながらiTunesの再生環境は必ずしも十分なクオリティーを保っているとは言えない状況にある.普段圧縮されたAACやMP3などのクオリティーの低いオーディオデータしか聞いたことのない音質に無頓着な人達にとっては全く気にならないことかもしれないが、実はiTunesの再生音質はCDを直接再生する場合と較べるとかなり音質が劣化しているのである.


これはAACやMP3などの音質を損なう圧縮フォーマットでの再生クオリティーの話をしているのではなく、AIFFやApple Lossless、WAV形式の非圧縮のファイルフォーマットで再生する場合の事を問題にしているのである.これらのフォーマットでは元のCDのディジタルデータを100%再現しているので、原理的には音質の劣化はあり得ない筈なのであるが、実際にCDの直再生の場合とiTunesのロスレス再生では明らかにiTunesでの再生の方がハッキリと分かるくらい音質が劣化しているのである.


これは同じDACとアンプを用いて比較した場合の話をしているのであって、CDプレーヤーやUSB-DACの個々の音質の違いの話をしているのではない.つまりiTunes + Mac OS X のCore Audioの組み合わせのディジタルレベルでの段階で既に音質が劣化していることを意味している.  

iTunesが内部で個々の音源データの音量レベルの調整や周波数特性などを演算処理により補正していることは容易に想像が付くが、色々調べていくとOS組み込みのフレームワークであるCore Audio自体にも問題が有ることが分かった.


まだ、調べ始めてから日も浅く十分な知識は持ち合わせていないので、今回はMac OS Xでのオーディオ再生問題についての解説記事(英文)の紹介だけに留めるが、何時かこれらの問題点について詳しく説明したいと思う.


”Beyond bit-­‐perfect: The importance of the Player Software And MAC OS X Playback Integer Mode” by Damien PLISSON, Audirvana developer


余談: 私は余程の事情が無い限りMP3やAACの劣悪な音質の圧縮データ形式は使うことも購入したりすることもないが、世の中の大部分の人が何の違和感や不満も持たずにこれらの汚い音楽データを受け入れている事が不思議でならない.Wiredの記事 ”Why Neil Young Hates MP3 — And What You Can Do About It”日本語記事)でNeil Young がMP3やAACの劣悪な音質に文句を付けているのを読んで、ミュージシャン側でもきちんと問題意識を持っている人達が居ることに安堵した.MP3のような糞みたいな音質の音楽データが世の中から早いところ駆逐されて欲しいところだ.


世の中がデジタル一辺倒からアナログの世界へも目を向けるようになってきたのはとても良い傾向だと思う.最近CDとLPレコードの両方でアルバムを出すミュージシャンが増えてきたのはアナログの魅力に気付き始めたということだろうか.

Mac OS X 環境で高音質再生を可能にする Audirvana Plus


Audirvana Plus stand alone mode
Audirvana Plus (スタンドアローンモードで再生中の様子)

Mac OS X + iTunesの組み合わせでは高品位オーディオの再生に問題が有ることが分かっていても、一般ユーザレベルでは手の出しようがないので諦めていたのだが、Audirvana Plusという救世主のような高品位音楽再生アプリケーションの存在を知った.試しにダウンロード(試用期間15日)してこのアプリケーションを通してAIFF, Apple Losslessの音楽ファイルを再生してみたところ、CDプレーヤーから直接再生するのと何ら変わらないクオリティーの再生が行えることを確認した.


このAudirvana Plusは単独の音楽ファイル再生アプリケーションとしても機能するし、iTunesと連携させてサウンドを再生させることも可能である.このアプリケーションに関する詳しい説明はAudirvana Plusのブログ記事に書かれているのでそちらを参照していただくとして、Audirvana Plusを試用することで、Mac OS X のCore Audioフレームワークを介さないで直接 USB-DACにオーディオ信号を送り込むことができるようだ.これによりiTunesでの再生も元のオーディオデータのままDACに送り込めるので、CDと同じクオリティーのサウンドを再生することができるのだろう.


Audirvana Plusのおかげでこれまで長い間不満を抱いていたiTunes再生での音質劣化問題から解放され喜ばしい限りだ.Audirvana Plusは有料のアプリケーションであるが、今なら期間限定で(2013年1月5まで)通常$74のところ$49で購入(PayPal払い可能)できるそうなので、Mac OS + iTuneの音質に不満のある方は購入すると良いだろう.

iTunes連携モードで使用
Audirvana Plus をiTunes連携モードで使用している様子



Mac OS X 10.6 + iTunes 11 + Edirol UA-3FX(USB-DAC) の組み合わせでのデバッグ情報



Audirvana Plus rev. 1.4.1 debug information:
running on Mac OS X 10.6.8

User preferences:
Remote control: IR: on, Media Keys: on (with volume control: on)

Playlists:
Use UTF-8 for all: on
Start playback at launch with audio file: on
Remember playlist: on
Volume knob control in vertical direction

Sample rate converter used: iZotope 64bit SRC
Polarity inversion: global=off, per track=on

Volume control: DAC only
Max volume limit = 100.0%

SysOptimizer is disabled

iTunes settings:
Completely deactivate iTunes playback: on
iTunes volume control: off
iTunes play position control: off

Audio settings:
Use Max I/O buffersize: off
Max Mem for audio buffers: 256MB
Max Sample rate limit: None
Sample rate switching latency: None

Direct Mode audio path

Currently playing in standard 32bit float mode
Device: 2ch Mixable linear PCM Interleaved 32bits little endian Float, 
        8 bytes per frame @48.0kHz

Active Sample Rate: 48.0kHz
Hog Mode is on
Devices found : 2

List of devices:
Device #0: ID 0x107 Built-in Output	
Manufacturer:Apple Inc.
Model UID:AppleHDA:8	
UID:AppleHDAEngineOutput:1B,0,1,1:0
Device #1: ID 0x102 UA-3FX 48kHz
Manufacturer:EDIROL
Model UID:jp_co_roland_RDUSB0050Dev_AudioDevice:UA-3FX 48kHz	
UID:jp_co_roland_RDUSB0050Dev_AudioEngine:5d100000:0

Preferred device: UA-3FX 48kHz	
Model UID:jp_co_roland_RDUSB0050Dev_AudioDevice:UA-3FX 48kHz
UID:jp_co_roland_RDUSB0050Dev_AudioEngine:5d100000:0

Selected device:
ID 0x102 UA-3FX 48kHz	Manufacturer:EDIROL
Model UID:jp_co_roland_RDUSB0050Dev_AudioDevice:UA-3FX 48kHz	
UID:jp_co_roland_RDUSB0050Dev_AudioEngine:5d100000:0

1 available sample rates up to 48000.0Hz
48000.0

Audio buffer frame size : 512 to 10560 frames
Current I/O buffer frame size : 512
Physical (analog) volume control: Yes
Virtual (digital) volume control: Yes
Preferred stereo channels L:1 R:2
DSD capability: Unhandled
Simple stereo device: yes
Channel mapping: L:Stream 0 channel 0 R:Stream 0 channel 1

1 output streams:

Stream ID 0x1 2 channels starting at 1
1 virtual formats:
Mixable linear PCM Interleaved 32bits little endian  Float @48.0kHz

1 physical formats
Mixable linear PCM Interleaved 24bits little endian Signed Integer aligned 
High in 24bit @48.0kHz

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