日本海に沈む夕日(新潟県)


Date/Time: 2013:06:24 19:01:37
Camera: RICOH
Model: GR DIGITAL 4
Exporsure Time: 1/1000
FNumber: 7.1
Aperture Value: 5.6
Focal Length: 6.0

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2014

Nikon 1 70-300mm VRレンズ 試し撮り

Nikon 1 70-300mm VRレンズを外に持ち出してみた


巷で人気のNikon 1用の70-300mm VRレンズを先月の始めに入手したが、これまで外に持ち出して撮影する機会がなかった.今週も台風の影響で遠出する事が出来ないので、秦野の権現山にお散歩撮影に行ってきた.野鳥の撮影にはあまり良い季節ではないが、権現山の水場に行けばヤマガラやシジュウカラ、エナガなどの留鳥は必ず撮影できるので、レンズの試し撮りには都合が良い.


いつもの Prominar500mm + Pentak K5IIs の組み合わせに較べると拍子抜けするくらいに小さくて軽い.日常持ち出すサイズでは無いが、このサイズと重量であれば山に持って行く事もそれ程苦にならないだろう.最も山では殆ど広角レンズしか使わないので、このレンズを風景撮影に使用する事は殆どないだろうが、これまで諦めていた小動物の撮影ができるようになるのはやはり嬉しい.


実際にこのレンズをNikon 1 V2 と組み合わせて使用してみると、やはりオートフォーカス機能が非常に気になる.マニュアルフォーカス機能も使えることは使えるのだが、ロータリーエンコーダによるモータ駆動方式ではレスポンスが悪すぎて全く使い物にならない.静止物体ならのろまな電子ビューファインダーでも何とかなるかも知れないが、野鳥や昆虫の様な動き物は一か八かのオートフォーカスに頼るしかないようだ.オートフォーカスである程度合わせた上で、ピントリングを微調整してピントを合わせようとするが、これがまた至難の技だ.常にワンテンポ遅れてピントが調整されるので、まるで出来の悪いサーボシステムを操作しているかのようだ.私の様にマニュアルフォーカスしか使わないタイプの人にとってはこの緩慢なオートフォーカス機能は苦痛でしかないだろう.フォーカスを自分の思い通りに制御できるようになるにはかなり慣れが必要なようだ.


オートフォーカスの問題は一先ず置いておくとして、このレンズの解像力に関しては思った以上に良い様だ.私は単焦点レンズ派なので、ズームレンズはどちらかと言うと使いたくないのだが、このレンズに関してはズーム機能による画質の劣化はあまり感じられない.最も野鳥撮影の場合は殆ど長焦点側の300mmで使うことになるので、ズームの出番は殆どないだろう.


Nikon 1 V2とこの70-300mm VRレンズ の組み合わせを野鳥撮影のメイン機材として使う気にはとてもなれないが、縦走などの山行に持ち出すには手頃な組み合わせかもしれない.Nikon 1 V2の電子ビューファインダーにはファインダーの接眼部に近接センサーが付いていて、ファインダーを覗くと自動的に電子ビューファインダー表示に切り替わる仕様なのだが、これがまた実に間抜けな代物で、酷いときには1〜2秒くらい遅れて切り替わる時がある.これでは素早い野鳥の動きなど追える訳がない.電子ビューファインダー表示固定モードがないようなので、今回の水場での撮影のような限られたシチュエーションでしか野鳥撮影は行えないだろう.


Nikon 1 にはAW1という水中撮影ができる事をうたった機種が出ているが、そんな大袈裟かつ無駄な防水機能は必要ない(まともな水中撮影であればちゃんとした水中ハウジングが必要でしょう)ので、防塵・防滴対応のシステムを出して貰いたいところだ.欲を言えばズームではなくて単焦点で完全マニュアル(メカニカル)フォーカス機能を備えていれば文句なしなのだが...


野鳥撮影ではハッキリ言って期待外れだったが、鉄ちゃんやヒコーキ系、モータースポーツ系などの被写体の動きの予測が付くような撮影が主体で、普段オートフォーカスやAF-C撮影でカメラ任せの撮影しかしない人にとってはこのレンズはとても良い選択肢だろう.


レンズの描写性能としては大きな不満はないが、やはりNikon 1 シリーズのような電子ビューファインダーやオートフォーカス主体の撮影方法は私には馴染めない.近いうちにこのレンズを手放すことになるだろう.


【ヤフオク出品予告】

11月1日(土)午後8時くらい 〜 11月2日(日)午後10時 くらい までの間を目処にヤフオクの “Nikon” レンズ枠で出品する予定ですので、興味のある方はヤフオクの “Nikon” レンズ枠をウォッチしていて下さい.




水無川のカワセミ君
秦野市内の中心部を流れる水無川でカワセミ君を発見 300mm(35mm:810mm), ISO160, -0.3EV, f/5.6, 1/250(以下全て手持ち撮影)

セキレイ君
水無川にはセキレイ君も沢山居る 300mm, ISO160, -0.3EV, f/5.6, 1/320

魚を狙っているカワセミ君
堰堤の淵で小魚を狙っているカワセミ君 172.7mm (35mm:466mm), ISO160, -0.3EV, f/5.3, 1/500

望遠マクロレンズ的
望遠マクロレンズ的な使い方も可能 300mm, ISO400, -0.3EV, f/6.3, 1/500

常連さんのエナガ君
常連さんのエナガ君 300mm, ISO400, -0.3EV, f/5.6, 1/400

メンバーが勢揃い
いつものメンバーが勢揃い 106mm(35mm:286mm), ISO400, -0.3EV, f/5.0, 1/400

解像力は中々
このレンズの解像力は中々のもの 300mm, ISO800, -0.3EV, f/6.3, 1/125

帰り道でもカワセミ君
帰り道でもカワセミ君を見かけたのでここに棲み着いているようだ 257.7mm(35mm:695mm), ISO200, -0.3EV, f/5.6, 1/400

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